今回,発売に先がけて本作をプレイする機会を得られたので,どんなゲームに仕上がっているか紹介しよう。
アメリカで社会現象をも巻き起こす人気ゲームがNDSに
これは,流れる音楽のリズムに合わせてタイミングよくボタンを押していく,リズムアクションゲームの一種。ゲームのウリとなっているのが,ギター型コントローラが用意されていることだ(通常のコントローラでもプレイ可能)。
人気アーティストになりきってさまざまな曲をプレイできることや,家族や仲間と集まって盛り上がれることがウケてか,アメリカを中心とする欧米地域で大ヒット。アメリカでは,このゲームをきっかけにギターを始める人が続出したり,メジャーリーグのとあるピッチャーが手首を壊したのはこのゲームが原因だった……なんていうウワサが囁かれたりと,社会現象にまでなっているらしい。
まさに同シリーズは,ゲーム業界最大手メーカーの一つである,Activisionの屋台骨を支えている作品であり(関連記事),その名前を耳にしたことがあるという4Gamer読者は多いだろう。
日本では,シリーズ第3作「ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック」(原題 Guitar Hero III: Legends of Rock)のプレイステーション2/プレイステーション3/Wii版が発売中で,Xbox 360版が明日(7月24日)発売される予定。また,残念ながら日本でのリリースは今のところアナウンスされていないものの,海外ではそのPC版とMacintosh版が販売されている。
ちなみに,ギターヒーロー3のプレイステーション3/Wii/Xbox 360版には,名門ギターメーカーGibsonの「レスポール」モデル,プレイステーション2版には,Kramerの「ストライカー」モデルを模したコントローラが付属。なんてったってレスポールは,エリック?クラプトンをはじめとする多くのアーティストが愛用するモデルであり,それだけでも気分が盛り上がろうというものだ。
今をさかのぼることウン年前……(遠い目),高校生だった私は,中古楽器店が建ち並ぶ東京はお茶の水で,3万円のエレキギターと1万円のアンプを購入。お気に入りだったディープパープルの「Highway Star」を必死に練習したのだが,一番大事なソロパートで,指が動かずエアギター状態に陥ってしまったことがある。
あれは結構気恥ずかしかったが,ギターヒーローならそんな私にだって,堂々と“なりきりプレイ”が楽しめるのだ。素晴らしい! ギターヒーロー人気の何割かは,私のような“ギター挫折組”の人々が支えているのかも?
NDS版には専用コントローラとピック型のタッチペンが付属
NDSは,それ自体を携帯してプレイするゲーム機であるだけに,NDSへのアレンジにあたっては「NDS自体をギターに見立てる」方式が採用されている。パッケージには,コンシューマ機/PC版用ギターコントローラのネック部にあるボタンを備えた(数は5から4に変更されている),NDS版専用の「ギターグリップ」が同梱されており,これをNDS本体手前のスロット2(ゲームボーイアドバンスカートリッジ用スロット)に装着して使用するのである。
プレイするときは,NDS本体を反時計回りに90度回転させ,左右2画面の状態にする。ギターグリップに付いているストラップに左手を通してNDS本体をホールドし,付属のピック型タッチペンを右手で持つのが,基本的な構え方だ(左利き用のセッティングもアリ)。
構えた姿は,なんとなくアコーディオンを連想させるものがあるが(私だけ?),実際に遊んでみると,意外にもそれっぽいプレイ感を得られるから不思議だ。
なおNDS版には,マイクに向かってシャウトすることで,点数が倍増する「スターモード」を発動させたり,対戦中,相手から投げ入れられた火(!)を消すため,マイクに向かって息を吹きかけたり,はたまた相手に切られた弦をタッチペンで元どおりに直したりといった,独自の要素も盛り込まれている。
用意されているゲームモードは,「シングルプレイ」「マルチプレイ」の2種類。シングルプレイのメインとなるのが「キャリア」で,そのほか操作方法を学ぶ「チュートリアル」,部分的に練習する「プラクティス」,好きな曲をプレイする「クイックプレイ」,コンピュータプレイヤーと対決する「ギターデュエル」がある。
もう一方のマルチプレイでは,二人でのセッションや対戦が可能だ。
キャリアモードは,無名バンドのギタリストとなり,スターダムにのし上がるべく,さまざまなステージでパフォーマンスを繰り広げていくというもの。最初の頃はマネージャーなんて付かず,ステージといっても地下鉄の構内といった場所にしか立てないが,評判を集めるにつれ,屋上やパレードなどの大舞台に招かれるようになっていく。スポンサーを獲得して,新たな衣装を購入しよう。
キャリアモードで最初にプレイできるのは4曲で,5曲めはアンコール用に名前が伏せられている。最初の4曲をクリアすることで,5曲めが初めて演奏可能となるのだ。5曲めもクリアするとアルバムがリリースされたことになり,新たな4曲がアンロックされる仕組み。この繰り返しで,キャリアモードでは最大25曲がプレイできるようになる。
ほかのモードでプレイできるのは,このキャリアモードでアンロックした曲だけなので,まずはキャ
引用元:エミルクロニクル(Econline) 総合サイト